予後が悪い「進行膵臓がん」…世界初の治療で延命アップを狙う
中部国際医療センターでは、進行膵臓がんで腹膜播種を伴う患者に対し「抗がん剤+温熱+高気圧酸素」を行っており、がんの進行を示す腫瘍マーカーが治療を開始してから基準値よりやや高いレベル(300から40~60)まで下がり、腹部CTでは腹膜播種が不明瞭になったという結果が出ている。
また、別の医療機関では、膵臓がんで手術不能の患者が、「放射線(X線)+抗がん剤+温熱+高気圧酸素」で発症から40カ月後、無増悪期間を継続中と報告されている。
「X線は正常組織にも高い線量があたるため、放射線の効果を高める抗がん剤と併用すると、通常より少ない抗がん剤の量でも膵臓近くの消化管がダメージを受けることがある。一方、陽子線は(前述の通り)正常組織への照射は最小限となるので、抗がん剤との親和性がいい」
4つの治療の組み合わせがどのような結果を出すのか--? 注目が集まっている。
なお、今回の集学的治療が世界初であるのは、陽子線、温熱、高気圧酸素の治療装置を揃えている医療機関が多くはないこと、同一施設に揃っていてもそれぞれの装置が離れた場所にあると十分な回数の治療を行いづらいからだ。


















