予後が悪い「進行膵臓がん」…世界初の治療で延命アップを狙う

公開日: 更新日:

 中部国際医療センターでは、進行膵臓がんで腹膜播種を伴う患者に対し「抗がん剤+温熱+高気圧酸素」を行っており、がんの進行を示す腫瘍マーカーが治療を開始してから基準値よりやや高いレベル(300から40~60)まで下がり、腹部CTでは腹膜播種が不明瞭になったという結果が出ている。

 また、別の医療機関では、膵臓がん手術不能の患者が、「放射線(X線)+抗がん剤+温熱+高気圧酸素」で発症から40カ月後、無増悪期間を継続中と報告されている。

「X線は正常組織にも高い線量があたるため、放射線の効果を高める抗がん剤と併用すると、通常より少ない抗がん剤の量でも膵臓近くの消化管がダメージを受けることがある。一方、陽子線は(前述の通り)正常組織への照射は最小限となるので、抗がん剤との親和性がいい」

 4つの治療の組み合わせがどのような結果を出すのか--? 注目が集まっている。

 なお、今回の集学的治療が世界初であるのは、陽子線、温熱、高気圧酸素の治療装置を揃えている医療機関が多くはないこと、同一施設に揃っていてもそれぞれの装置が離れた場所にあると十分な回数の治療を行いづらいからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  2. 2

    U18高校代表16人の全進路が判明! プロ志望7人、早大&青学だけで計4人、社会人は2人

  3. 3

    大谷翔平「古巣エンゼルス復帰」の仰天情報! エ軍球団売却とド軍オーナー不祥事が招く急展開

  4. 4

    テレ東「日本3大吞み食べドラマ」でも栗山千明「晩酌の流儀」に注目するワケ

  5. 5

    大谷翔平は「今季終了」か…現地で飛び交う「ロスで手術中」の怪情報とその根拠

  1. 6

    花博ならぬ高市首相PR動画が大炎上! 内閣広報予算10倍超「72億円」要求への猛反発も止まらない

  2. 7

    「男系」どころか「フカ系」? 神武天皇を持ち出す"皇統2600年論"と神話の奇妙な関係

  3. 8

    東京の下町3兄弟「足立・葛飾・江戸川」安さだけじゃない意外な魅力 問題視された治安は今や改善

  4. 9

    水前寺清子(2)「私にとって星野哲郎先生は人生の師です」

  5. 10

    岸田元首相も“激怒”! 高市首相の内閣改造めぐる“パワハラ”アンケートに自民党内から非難轟々