「暑熱順化」と糖尿病の関係…災害級の暑さから身を守るために今できること

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「問題は、体温より外気温が高くなると、放熱が難しくなり、頼みの綱が発汗になることです。そのため、本格的な夏を迎える前に汗をかく機能を高めることが求められるのです」

 体温が過度に上昇すると体内の化学反応や神経機能が低下し、視床下部の働きも落ちる。すると体温がさらに上がる悪循環に陥り、最終的に全身の制御ができなくなって多臓器不全に至り命に関わることになる。

 とくに気をつけたいのが糖尿病とその予備群の人たちだ。

「糖尿病とその予備群の人は、『熱を感知する』『運ぶ』『逃がす』のすべてが弱いからです。神経障害から汗腺を制御する神経がうまく働かず、汗がしっかり出ないため蒸発冷却が利かなくなりがちです。動脈硬化や神経障害により血管拡張が不十分となり、熱を皮膚まで運ぶことも難しい。さらに高血糖は尿量を増やし脱水を招くことから、汗の材料が足りなくなり、血流も低下します」

 加えて神経障害により皮膚の温度感覚が鈍り、暑いという自覚が遅れて対応が遅れてしまう。それだけ熱中症リスクが高まる。

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