(3)大量の治療薬で「統合失調症」…異常行動が多発した

公開日: 更新日:

 そして「新薬が出ると宣伝もあって、医者は薬を使いたがるんだよね」と自嘲気味に語った。

 一方、娘は減薬の効果で思考能力が徐々に戻り、自身の状況を認識できるようになった。精神疾患者として扱われ「私は認められない人間」「家族に迷惑をかけたくない」と感じて、このような状態にされた怒りと悔しさと苦しみから、死にたいと思うようになった。怒りを誰に向けたらよいのか分からず、壁に頭をぶつけたり、クッションをカッターでめった刺しにして自身の太ももも誤って刺したりしたが痛みは感じなかった。

 断薬まで8年。30代で一般企業で働くようになり、この数年は同僚らに自分の意見を言えるようになった。今は自分自身を感じることができる喜びをかみしめている。

(和田明美/ジャーナリスト)

【連載】実録 クスリ漬け収容 精神医療後進国にっぽん

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の「反社会性パーソナリティー」を精神科医が懸念…海外メディアもG7での“虚勢”をさらし上げ

  2. 2

    ドラ1候補の沖縄尚学・末吉良丞“まだ治らない左ヒジ”に日米スカウトやきもき…夏の甲子園沖縄県予選きょう23日開幕

  3. 3

    注目の集中審議で高市首相が“錯乱答弁”連発…「中傷動画」「サナエトークン」野党質問を圧殺し被害者ヅラ

  4. 4

    ドジャース指揮官は真美子夫人に言及も…2児の父となった大谷翔平に「心配のタネ」

  5. 5

    ロッキーズ菅野智之にトレード浮上! Dバックス、パドレス入りで打倒ドジャースの急先鋒になるか

  1. 6

    森保J次戦のスウェーデンを徹底予想! 相手FW陣迎える3バックは誰が? なでしこ初代監督が挙げるキーマン

  2. 7

    長尾謙杜は熱愛報道に謝罪も「問題児」扱いで“STARTO社出世レース”からドロップアウト

  3. 8

    高市内閣支持率下落の必然…衆院選の公約「消費税ゼロ」反故にする裏で進める“ゲリマンダー政治”の闇

  4. 9

    巨人橋上監督代行が見せたシビアな顔 「坂本勇人を使ったら、浦田が使えなくなっちゃう」

  5. 10

    維新の念願「都構想」は絶望的…足元見た高市首相が吉村代表に“諦めろ”と引導渡す