今も歩くのに苦戦…元プロレスラー武藤敬司さん人工関節手術を語る
最近、肘も変形していると言われた
手術したところは痛くなくても、4つの人工関節をつなぐ筋肉や腱がものすごく痛くて、あまり歩けないのが現状です。でも、体を動かさないといけないことはわかっているので、現役時代並みにトレーニングはしています。20代からずっとやってきたことだから、あまり苦にはなっていません。
1時間20分は筋トレをして、その後は有酸素運動とストレッチ。歩けない代わりにエアロバイクは必ずやっています。それくらいカロリー使わないと、代謝が悪くなってしまうからね。これから年をとるので、放っておけば骨は弱くなるばかり。人工関節と共存するためにも骨を強くしておかなければと思っています。
トレーニングを続けるもうひとつの理由は、おいしい物を食べ、おいしいお酒を飲むため。お酒は365日欠かしません。そんなの体に良くないとわかっているからこそ、運動を頑張っている(笑)。たくさん体を動かさないと食欲が湧かないし、おいしい物もおいしくないじゃないですか。
じつは最近、肘も痛くて先生に診てもらったら、「変形している」って言われました。ラーメンを食べるときに箸で麺を持ち上げるだけで肘に痛みが走ってびっくりです。今のところはヒアルロン酸を打って対処しているけれど、どうなることやら……。
人工関節というものがなかった時代は、痛いのを我慢したまま死んでいくだけだったんだろうから、人工関節のある時代でよかったと思うし、いいプロレス生活だったと思っています。
自分はプロレス以外は自信がなかったし、プロレス以外で生きられる気がしなかった。でも、今からの若いレスラーは2つの人生を考えないと生きていけないんじゃないかな。もう、60歳過ぎて現役で頑張るような時代じゃないでしょう? 逆に世界に出て活躍する道は広がっている。生まれるのが40年早かったなと思います。40年前の自分で、今世界で勝負したいなって。
(聞き手=松永詠美子)
▽武藤敬司(むとう・けいじ) 1962年、山梨県出身。84年、新日本プロレスに入門し、蝶野正洋、故・橋本真也とともに「闘魂三銃士」として活躍。2002年に全日本プロレスへ移籍し、代表取締役に就任。13年には新団体「WRESTLE-1」を旗揚げした。21年にGHCヘビー級王座を戴冠。プロレスリング・ノアに入団後、23年に引退。現在、タレントとしても活躍している。
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