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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

元棋士の桐谷広人さんは「大変」…“がんの薬”は数が増えて管理も複雑に

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 呉市で50歳から5歳ごとに多剤処方の割合を集計。「6種類以上」「8種類以上」「10種類以上」ともに85歳までほぼ右肩上がりで、85歳で「10種類以上」は15%近くになります。

 高齢者は薬の代謝や排泄にかかわる肝臓や腎臓の機能が低下していることも多い。そこにこれだけ多くの薬剤を服用すると、薬剤がより長く体内にとどまりやすい上、相互作用によって成分も重なりやすく、副作用が強くなるリスクもあるのです。東大病院老年病科の調査によると、薬の副作用の頻度は6剤以上だと5剤以下に比べて有意に高くなることが明らかになっています。

 では、単純に薬を減らせばいいかというと、自己判断で減らしてはいけません。重要なのは薬剤師のチェックです。複数の病院や診療科を受診している人は、お薬手帳を一冊にまとめ、利用する薬局も一本化することをお勧めします。そうすると、同じタイプの薬が重複していないか、相互作用に問題ないかなどチェックしてもらえます。朝昼晩の服用回数を減らしたり、いくつかの薬を一包化したりできれば、薬の管理はずいぶん楽になるでしょう。

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