(11)夜、体の防御システムはどう動くのか? 体内時計と免疫の関係
■規則正しい睡眠が防御システムの基本
ただし、発熱は免疫反応の一部だが、夜に熱が上がること自体が、免疫力全体の上昇や病気の回復を意味するわけではない。
自己免疫疾患のひとつである喘息では、夜間から明け方にかけて症状が悪化しやすい。睡眠中は気道を広げる働きや自律神経のバランスが変化し、気道の炎症や過敏性も症状に影響する。体内時計に伴うホルモンの変動なども関係するが、原因はひとつではない。
一方、同じ自己免疫疾患である関節リウマチでは、朝起きたときに関節のこわばりや痛みが強くなることがある。炎症を促すサイトカインの変動や、炎症を抑える作用を持つコルチゾールの分泌リズムなどが関係していると考えられている。コルチゾールは一般に夜間に低く、明け方から朝にかけて増える。
だからといって、朝のこわばりは夜間に免疫力全体が高まった証拠ではない。また、睡眠不足が関節リウマチを直接引き起こすという意味でもない。病気の活動性や治療状況なども症状を左右する。


















