(4)食物繊維をあと7グラム…副菜・間食の工夫でがんリスクは減少する
腸内環境を整えることは、がんの治療においても重要な役割を果たす可能性があります。最近の研究で、腸内環境とがんとの関係を示すデータが次々に報告されています。たとえば、一部の悪玉菌が増えているがん患者は免疫チェックポイント阻害薬が効きにくいこと、腸内細菌の種類が豊富で全体のバランスが良いがん患者は、バランスが悪い患者より全生存期間が長くなることなどです。
食物繊維はご存じの通り、野菜、豆類、きのこ類、海藻類、芋類、果物などに多く含まれています。食物繊維の理想的な摂取量は成人で1日25グラム以上(WHOの指針)といわれていますが、日本人の食物繊維の摂取量は平均で1日18.1グラム(令和6年国民健康・栄養調査)。理想とされる量には、まだ7グラムほど足りません。
理想摂取量に達するには、一般的に野菜350グラムで食物繊維がだいたい8~10グラム取れると考えられるので、主食を全粒穀物に変えたり、ほかの食物繊維が豊富な食べ物を副菜や間食で取るなど、工夫する必要があります。前回紹介したスープは、食物繊維をたくさん摂取するのにも非常に適した料理ですので、大いに活用してほしいと思います。


















