【能登地震現地ルポ】被災地のリアル、子どもたちの心を癒やす“津波ごっこ”の重要性

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 日刊ゲンダイ記者は10日、能登半島の中心に位置し、2000人近くが避難生活を送る七尾市を訪れた。指定避難場所の「矢田郷コミュニティセンター」に足を運ぶと、図書室に預けられた子どもたちが、元気に出迎えてくれた。取材用の一眼レフカメラに興味を示し、「写真を撮らせて」とせがむ子どもに手渡すと、記者の姿をパチリ。子どもたちに遊び場を提供しているのは、東京・杉並区の認定NPO法人「カタリバ」だ。

 10日までに被災した子どもをケアするためのスペースを石川県内3カ所に開設。この施設でも4~18歳を対象に居場所や学習の支援を行う。

「毎日15人ほどの子どもたちが預けられています。大人の顔をよく見ているので、つらくても我慢している子が多いんです」(カタリバ職員の稲葉将大氏)

 屋内にいても、小学生たちは縄跳びや紙飛行機で遊び回れる。図書室の端では中3男子が受験勉強にいそしんでいた。おのおのが日常を少しずつ取り戻しているようだ。カタリバの職員は被災した子どもたちの繊細な感情に寄り添うため、心理士の指導を受けているという。

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