12分で組立完了! パラシュートで投下できる「空挺病院」をインド国防省が開発

公開日: 更新日:

 インド国防省が、多数の死傷者が出ている被災地や事故現場に、輸送機からパラシュートで投下し、その場で組み立ててすぐに救急医療を行うことが可能な移動病院を開発した。

「BHISHMキューブ」と名付けられたこの“空挺病院”は、パラシュートで投下された72のコンポーネントから組み立てられる。

 キューブは堅固な作りで、軽量(720キロ)で防水。太陽光発電機器でX線装置、人工呼吸器、血液検査装置などに電気を供給し、銃撃、やけど、骨折、大量出血などの幅広い負傷を治療する。

 また医療機器のほかにAI、データ分析機能が組み込まれ、迅速で効率的な医療サービスを提供する。最大で200人の負傷者を同時に治療できるという。

 写真(インド情報放送省のプレスリリースから)は組み立てられたキューブの内部だ。

 5月14日にインド空軍がキューブの投下訓練を実施したところ、地上に落下後、わずか12分で組み立てが完了し、治療可能になったというから驚きだ。

 包囲され、支援物資を断たれて医療崩壊の危機に直面しているパレスチナ自治区ガザ地区のような場所で、一日も早く使用可能になることが望まれる。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  2. 2

    インフルエンザ早すぎる感染拡大のなぜ…11月から大流行、学級閉鎖は昨年同期比の12倍超

  3. 3

    クマ対応に忙殺される自治体職員のもう一つの悩み…現場を疲弊させるクレーマーからの“無理難題”

  4. 4

    9月19日から運用開始「スマホ保険証」はほぼ無意味…医療機関や患者を惑わす数々の“落とし穴”も

  5. 5

    マイナ大混乱に自治体・医療機関から悲鳴続出! 殺到するカード更新、「資格情報のお知らせ」で誤解受診も

  1. 6

    兵庫県百条委メンバーの前県議が死亡、ついに3人目の犠牲者…斎藤元彦県政「誹謗中傷」放置の罪深さ

  2. 7

    父親が持ち帰ったパルテノン神殿の“破片”は…ギリシャ最古の神殿の“歴史的遺産”だった!

  3. 8

    オーストラリアで絶滅危惧種の花に潜む“悪魔の蜂”を発見!世界が大注目

  4. 9

    クマ駆除の報酬はいくらが妥当? 北海道池田町は8万1300円、秋田県仙北市は日当のみの1000円

  5. 10

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明