室内飼育のネコが引き起こす「日光過敏症」…動物病院の高額な検査誘導を回避するひと言

公開日: 更新日:

 まず指摘しておきたいのは、日光浴をやめさせる必要がない点です。この症状は紫外線の悪影響によるものですが、紫外線はヒトと同様に皮膚の新陳代謝を高め、ビタミンDなどの合成に不可欠です。紫外線は生命活動にとても重要ですから、ネコちゃんの日光浴はぜひ継続を。

 では、治療をどうするか。症状が軽ければ外用薬の塗布でもよいと思いますが、ベタベタを気にするタイプのネコちゃんだとかえってそこを気にして、余計に患部をいじって悪化させる恐れもあります。そんなタイプなら、3、4日薬を服薬する方がベターです。内服させるのが大変なら、注射があります。2日ほど続けて薬を注射すれば、治ります。

 このように治療はそれほど難しくありません。しかし、注意点もあります。飼い始めてまもないネコちゃんを初めて受診した動物病院では、驚くような説明を受けるかもしれません。ここ2週間ほど日光過敏症で2軒目として受診された飼い主さんは、こう言われたそうです。

「純血種のため、免疫系やホルモンの異常で脱毛しているのかもしれません。まずは検査して原因を突き止めることが必要です」

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった