実家の片付けで子どもが見た“地獄” 約半数が「生前整理」着手できず…それでも親が子に手伝わせたくないワケ
アルバムの写真や書類など捨てるべきか、とっておくべきかの判断に1カ月ほどを要した。
「母を思うとなかなか捨てられず実家に行ってもぼんやりするばかりでした。いざやろうと決心したところ、膨大すぎて心が折れそうになりました」(Fさん)
40年以上ため込まれたものはあまりに大量で捨てても捨てても終わりが見えず、永遠に続くのではと思ったほどだという。
「家具など大きいものは外に運ぶだけなのでまだよかったですが、衣類や靴、布団類、食器や鍋などの調理器具、特に大変だったのが大量の紙ゴミ、本や雑誌、CDやカセット、カゴや陶器、ガラス製品や木材、クスリや化粧品、調味料、プラスチック製品などこまごましたもので、部屋や押し入れだけでなく、庭にも散乱していて分別に難儀しました。燃えるゴミと燃えないゴミ、粗大ゴミに分けて、衣類などの資源ゴミは自治体のリサイクルセンターに持っていきましたが、一度に出せないので週に1、2回通いながら少しずつ捨てていき、たまに息子に手伝ってもらいながらも1年以上かかりました」