メスの繁殖犬を引き取ったら確認すること
里親会では、譲渡後に飼い主さんに手術をお願いするケースのほか、会で連携する獣医師に手術を依頼するケースもあります。今回のように帝王切開を何度か受けていると、経験の浅い獣医師では手に負えず、後者のケースでは手術せずに譲渡されることも少なくありません。ですから、メスを引き取るときは、繁殖犬であったかどうかの確認は大切です。帝王切開については、臨床経験のある獣医師なら、腹部を診ればわかりますから、自宅に迎え入れてからの手術については、その子にとって負担の少ないタイミングで行うことを会に伝えるとよいでしょう。
(カーター動物病院・片岡重明院長)