アカハタ酒蒸しが破格の1匹1450円!定休日の水曜に釣りに行き、釣果を振る舞う
魚好きの常連客が集まるのも納得
「釣りが趣味で伊勢佐木町時代でも釣れた魚を出していました。でも、自分の魚を出すのは何となく申し訳ない気がしていたんです。市場には高級魚も各地から入ってきますから。それで細々と出していたとき、ある方に『釣れた魚ほど新鮮なものはない。市場の魚は数日たっているんだから』と言われて、『あ、そうだ』と気づかされました。いまは定休日の水曜日に釣りに出かけ、土曜日くらいまではその釣果を振る舞っています」
日曜から火曜は市場で仕入れたものになるという。
取材したときは、真鶴で釣ったアカハタやカサゴ、オニカサゴ、メバル、クロメバルがメニューに並んでいた。刺し身は2点、3点、4点など盛り合わせ方を変え、クロメバル、アカハタ、オニカサゴ、カサゴの4点で1400円。アカハタの酒蒸しは1匹で1450円。カサゴはサイズによって、中型は煮つけ900円、塩焼き750円、小型は丸ごと唐揚げで650円といった具合で安い。高級なアカハタはよそで頼むと、2倍以上の価格でも不思議はないだろう。
「“井土ケ谷価格”ですから」
このコスパだから、魚好きの常連客が集まるのも納得だろう。取材は釣りから2日後で刺し身はほどよく熟成が進み、うまみが濃厚で、アカハタの酒蒸しは甘みとうまみの二重奏がすばらしく、最高の酒のアテだ。