ヒグマ駆除のハンターを救った最高裁判決の注目点
今回の最高裁判決で注目に値するのは、この判断の中で、銃刀法とは別の法律--鳥獣被害防止特措法を最大限に考慮した点です。この特措法は、ヒグマなどによる被害から住民の生命や財産を守るため、民間のハンターを非常勤公務員として任命する仕組みを定めています。
最高裁は、池上さんの発射行為が、安全性に問題がなかったわけではないとしつつも、住民の安全を守るという重要な意義を有していた点を重視し、許可を取り消すことは「重きに失する」と結論づけました。さらに、このような処分がまかり通れば、ハンターがヒグマ駆除活動をためらい、ひいては住民の安全が損なわれるという萎縮効果にも言及しています。
公益のために命がけで銃を撃った人から、その銃を取り上げてよいのか。行政裁量のあり方を考えるうえで、記憶にとどめておきたい判決です。


















