著者のコラム一覧
若月澪子ルポライター

1975年生まれ。ジャーナスリト。大学卒業後、NHK高知放送局・NHK首都圏放送センターで有期雇用のキャスター、ディレクターとしてローカル放送の番組制作に携わる。結婚退職後に自殺予防団体の電話相談ボランティアを経験。育児のかたわらウェブライターとして借金苦や終活に関する取材・執筆を行う。生涯非正規労働者。ギグワーカーとしていろんな仕事を体験中。

60歳以上も働くために必要なのは NISAでも、資格でもなく「体力」 マクドナルドでパートするシニアが明かす「筋トレ」の重要性

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「細く長く」が目標

 実はJさんは年金の受給を70歳まで先送りし、「繰り下げ受給」をするつもりでいた。年金の受給開始は、先延ばすほど受給額が上がる。しかし、昨年体調を壊し、その計画に狂いが生じた。

「マクドの仕事だけだと収入が増えないので、ウーバーイーツの配達を副業で始めたんです。でも、働き過ぎで胃の調子が悪くなって、食欲がなくなってしまって。ここままだと長く働くことが難しいと考え、細く長くやっていくことにしました」

 Jさんは年金の繰り下げ受給を断念し、今年から受給を開始した。マクドナルドの配達も週5日勤務から、週4日に減らした。

■自己防衛策は「筋トレ」

 それでも仕事を続けられるのは、Jさんがトレーニングを欠かさないからだろう。取材を通して知り合うシニアの中には、月10万円前後の低年金でも、働くことを諦める人がいる。彼らは「仕事がない」というが、裏を返せば「体力に自信がない」というケースが多い。

 年金不安時代のシニアにとって、普段から体を鍛えておくことは、最大の自己防衛策となっているのである。

(了)

  ◇  ◇  ◇

 本編の前編は【もっと読む】「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?…でどうぞ。

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