「白雪ブルワリービレッジ長寿蔵」(兵庫・伊丹)非加熱・無濾過醸造。常温流通を可能にした技術力
発酵技術を生かした酒粕ピザは奈良漬がアクセントに
ここで楽しめるビールは、自社醸造所で造られたクラフト。日本酒酵母と山田錦米を使用したフルーティーなゴールドエール(730円)、幕末の蘭学者・川本幸民がペリーの黒船で飲んだといわれるビールを再現した幸民麦酒(740円)、ドイツの世界的コンテストで3年連続の金メダルを受賞したフラッグシップビールのスノーブロンシュ(780円)、6種類の麦芽を使った香ばしいブラックエール(750円=いずれもグラス)。この4種の飲み比べを楽しめるテイスティングセット(1150円=各100ミリリットル)も人気だ。
ブルワーの田中悠也さん(32)はこう力を込める。
「小西酒造が培ったノウハウを生かし、発酵に力を入れています。いわば生きた酵母。たとえば非加熱・無ろ過の醸造は低温管理が必須ですが、再発酵を抑えることに成功して常温流通を可能にしたんです。ほかでは見られませんよ。醸造法は苦みや酸味を持つ複数の麦芽を使い、コクを出したいとか飲みやすくしたいとか、それぞれのビールに適した配合と組み合わせで個性を出しているんです」
そして料理。店長の合志達矢さん(49)のオススメは、発酵技術を生かした酒粕ピザ(1400円)だ。
生地にイーストではなく酒粕を練り込んで発酵させ、ソースもトマトではなく酒粕と西京みそを混ぜたもの。モッツァレラチーズと山芋を入れて焼き上げ、仕上げに生ハム、細かく刻んだ奈良漬、グリーンリーフをのせて酒粕ドレッシングをかければ完成だ。
生地は分厚いのにとてもやわらかく、酒粕の香りが心地いい。新鮮な味わいだったのが奈良漬。シャキシャキした食感と奈良漬のアルコールが生地にぴったりマッチし、テイスティングセットの4種のクラフトビールとの相性が抜群だった。
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