(10)勤務時間延長で緊急補充! 67歳の新人警備員は問題児?
ところが1カ月前になっても会社からの連絡はない。隊長がしびれを切らして問い合わせた。だが、まだはっきりしていないとのこと、ならばどういう状況なのか。新しい人が来るのか他社に委託するのかだけでも教えてほしいと懇願した。すると、呆れたことに今度は「言えない」との返答だ。現場に情報を流さないとはどういうことなのか。このままでは警備体制は崩壊する。
この時点で、怒りを通り越して呆れ果ててしまった隊長は会社に辞職届を出した。さらに、その隊長に同調するように、2年半ほど勤めていた若手の隊員(とはいっても48歳)も退職を希望したのである。
会社としては2人同時に辞めるのだから大慌て。上層部が説得を試みるも会社の対応に対して呆れてしまった隊長と“若手”の彼は辞職の意思を固めていた。そして、若手の彼は「もうやっていられない」と速やかに退職した。
■無断遅刻、お金にルーズで即解雇!
緊急事態を受け、24時間営業となる3日前にようやく会社側から、宿番(宿泊勤務)要員として67歳の警備員を補充して24時間警備を受け持つ形ということを、私たち残った警備員は知らされた。さらにほかの警備現場から週に1~2回程度の応援警備員を寄せ集めてくるとの連絡があった。こうした中、引き継ぎの関係もあって、隊長の退職に関しては上層部が頭を下げて1カ月延長してもらうことになり何とかその場をしのいだ。現場に残った警備員は私のほかに70歳代の警備員2人である。彼らは高齢のため、早番と中番しかできず遅番、泊まり番はできない。さらに泊まり番として新たに来た67歳の男性は、働き始めてまもなく無断遅刻をしたりした。そればかりか、ギャンブルやお酒で生活費を使い込んでしまい、隊長に借金を頼んできたりした。さすがに会社もこの人はヤバイと思ったのかクビにした。さらに悪いことは続く。警備会社で私たちの現場の担当であった課長が急きょ、辞めてしまったのである。そんなこともあって隊長の退職はさらに10日間延長になってしまった。「大丈夫かな?この会社」と不安を抱きながら老骨にムチを打って働く私なのである。



















