11月2日に「防災庁」発足も…避難所の現実と災害関連死リスクに専門家が強く警鐘
「今年、熊本地震の被災地へ行ってきました。10年前と比べ、避難所ではパーティションが使われるようになりましたが、段ボール、紙一枚なんです。上部が開いていてプライバシーを守れず、ストレスの原因になる。使い捨てでゴミになるのも問題です」
土屋氏によると、イタリアや台湾の避難所ではテント式の個室を確保しているという。
「数万円で購入でき、20秒で組み立てられる折り畳みテントです。常備しておき、災害時に運びます」
食事にも問題がある。土屋氏は東日本大震災の被災地での経験を振り返る。
「集積所には大量の食料がありましたが、賞味期限切れのおにぎりやパンが積まれていた。私たちのチームは1週間、廃棄物の処分だけをして帰りました。避難所の食事は炭水化物中心で、高齢者らに必要な軟らかい食事の提供体制も不十分。こうした実態が災害関連死の背景にあるのではないでしょうか」
これからは寒さも厳しくなる。停電で暖房が使えなければ、低体温症や凍死の危険もある。毛布や防寒着などの備えが欠かせない。


















