多様性に富んだまちづくりと喫煙規制(下)「喫煙者を公園から排除するのではなく共生できる環境づくりをすべき」

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 川崎市が進める公園の原則禁煙化で市のホームページに記載されたパブコメの意見を詳しく見てみると、賛成派の中にも<禁煙には賛成だが、大きい公園には喫煙所の設置を希望する><市の施策に賛成。多様性ある方々が公園を利用できるよう、可能な範囲で分煙にすることが望ましい>などと、分煙に理解を示す声が含まれている。

 分煙派の代表的な声は<喫煙者、非喫煙者、乳幼児や妊婦など、それぞれが公園で楽しく過ごすためには、喫煙できるエリアを定め、皆が理解して過ごせる環境を提供すべき>といったもの。否定派の意見は<屋外での規制は健康増進法に記載がないのに、国の法以上の規制をする必要は感じない。少数を排除するのではなく、お互いに譲り合う環境を残しておく必要がある>といった声がある。

 このように市に寄せられた意見の詳細を見ていくと、禁煙希望の意見の中にも分煙に理解を示すものがあったりして、単純に市の方針案に賛成が圧倒的に多いとは必ずしも言い切れないことが分かる。

■約99億円のたばこ税収を分煙施設整備に使うべきとの声も

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