自民もう1つの「裏金」…脱法スキームが現職閣僚に飛び火!新藤経済再生相ブチ切れ、小泉法相は錯乱

公開日: 更新日:

「『冗談ではない』と言いますよぉ!!」

 驚いたのは、蓮舫の追及を受けた2閣僚のリアクションだ。「政治資金の隠蔽では」と問われた新藤氏は、手にした資料を答弁台上にバシッと叩きつけ、眉を吊り上げながら「あのぉー! 隠蔽とはどういうことですかぁ? 隠蔽されていると言われたら、『冗談ではない』と言いますよぉ!!」とブチ切れ。

 小泉氏に至っては、追及されると両手を激しく動かしながら「(使途の)実態がある、あるんですよぉ」とこう訴えた。

「実態と合わせようとすれば、おっしゃるように(後援会の支出は)透明性が下がりますよね。(5万円未満の支出は)どこへ行くんだというジレンマが起こります。これはジレンマですよ、ジレンマ!」

 ほぼ“錯乱”状態だった小泉氏は、5万円未満の使途を公開できないことを悔しがっているようだった。ただ、同じスキームを使い、3000万円の使途不明金を問題視された宮腰光寛元沖縄北方相(政界引退)は、指摘を受けて以降、収支報告書に5万円未満の支出を記載するよう改めていた。「ジレンマ」の解消はそう難しいことではない。

「いずれも使途を隠したい意図があったとしか思えず、事実上の裏金化を疑われても仕方ないでしょう。こうした手口は党内で蔓延しているのではないかと思ってしまいます」(政治資金に詳しい神戸学院大教授・上脇博之氏)

 まだまだ、同じスキームに手を染めている議員がいるかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理