三菱自動車(上)日産・ホンダ連合と合流の必然…車載ソフトウェアの共通化がカギ

公開日: 更新日:

 そんな三菱自が100年に1度といわれる自動車業界の大変革時代を生き残っていくには、他社との協業に頼るしかないわけだ。

 今後、クルマを制御する車載ソフトウエアは、3社で共通化する方針だ。それは、日産とホンダが共同開発した基本ソフトを、三菱自の車両に搭載することになるだろう。

 車載ソフトはクルマと外部との双方向通信機能を使ってソフトを更新し、販売後もクルマの性能を向上できるというもので、次世代車の競争力を左右するといわれている。ただ、その開発には膨大な費用がかかり、三菱自としては2社が開発したものを導入すれば、経営資源を得意のプラグインハイブリッド車(PHEV)など電動化分野に振り向けることできる。

 3社の協業には車両の相互補完も視野に入っていて、三菱自のPHEVを、日産やホンダにOEM(相手先ブランドによる生産)供給されることが考えられる。現在、バッテリーEVの需要が踊り場を迎える一方で、PHEVの存在感が増しており、三菱自はこの変化をチャンスととらえている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった