高齢社 村関不三夫社長(1)東京ガスOBが中心となって設立 高齢社を対象にした派遣会社
02年には一般労働者派遣事業の資格を取得、高齢者に特化した人材派遣を始めた(04年には有料職業紹介事業の資格も取得)。
「上田は、私から見ると、ダジャレが好きな人で、高齢社という社名にこだわっていました。ダジャレのヒット作ですね。また、2000年1月という区切りの時に創業し、本社も日本の中心の千代田区に置きました。設立当初の登録者は25人。大半が東京ガスのOBでした」
と話す村関、上田が高齢社を設立したことは知っていたが、その活躍を詳しく知るようになったのは東京ガスの執行役員の頃だ。
10年に「ガイアの夜明け」、12年には「カンブリア宮殿」で上田と高齢社が紹介されるなど、世の注目を集め(売上高は3億8000万円になっていた)、村関は「いいことをやっているな」と思っていた。
そんな村関が同社の社長になったのは21年4月のこと。東京ガスの取締役常務執行役員、子会社の東京ガスリキッドホールディングスの社長とガスターの会長を務め、65歳で定年を迎える際に就任した。