協会賭けた! 吉田沙保里と伊調馨はアラフォーで東京五輪へ

公開日: 更新日:

 女子レスリングの王者2人の地位はしばらく揺らぎそうにない。

 レスリングの世界選手権(ウズベキスタン・タシケント)3日目は11日、女子フリースタイルで12連覇を狙う53キロ級の吉田沙保里(31)が決勝でスウェーデンのマットソンを下して12連覇を達成。58キロ級の伊調馨(30)は9度目の優勝を果たした。

 ともに新階級となって初の国際大会。16年リオ五輪に向けて幸先のいいスタートを切ったが、吉田も伊調もリオどころか20年の東京五輪にも余裕で出場する可能性がある。

 レスリングは来年度以降、ジュニア層を育成する「エリートアカデミー」を廃止するからだ。ジュニア世代の選手層が薄い上に、これから強化しても東京五輪までに有力な選手の育成は難しいと判断したのだという。

 日本レスリング協会ではシニア世代の底上げを図る方針だが、吉田や伊調をしのぐ選手が現れるかは未知数だ。6年後、吉田は37歳、伊調は36歳。年齢的には厳しいとの声もあるとはいえ、これまで培ってきた技術があれば、少なくとも国内予選を勝ち抜くことは難しくはない。

 女子レスリングの新陳代謝は進みそうにない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態

  3. 3

    高市総裁「首相指名」に漂う不安…自民党内は“厭戦ムード”も燻る火種、飛び交う「怪文書」の中身

  4. 4

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    高市自民、公明からの三行半で早くも本性露呈…「やられたら秒でやり返す」「イキらなきゃ負け」のオラオラ体質

  2. 7

    出来たとしても高市政権は短命…誰も見通せない激動政局の行方を徹底分析(前編)

  3. 8

    佐川宣寿元理財局長のメール開示「遺族と話し合う」…森友文書で加藤財務大臣が明言

  4. 9

    進次郎氏落選もダメージなし? 妻・滝川クリステルが目指した「幸せ家庭生活」と耳にしていた夫の実力

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか