中止は収入減、決行なら故障リスク 広島黒田初登板に“暗雲”

公開日: 更新日:

 広島ファンも「雨にならなきゃいいけどね」ヤキモキしている。

 29日に予定されている広島・黒田博樹(40)の本拠地初登板。すでにチケットは完売御礼。当日、マツダスタジアムが真っ赤に染まることが確実だが、26日に発表された天気予報によると、広島の天気は雨のち晴れ。降水確率は70%と、なんともビミョーな予報になっているのだ。

 多少の雨なら試合は決行されるだろうが、まさかの中止になれば、約3万枚のチケットは払い戻し。売店収入も激減する。

 振り替え試合があるとはいえ、黒田の初登板は次のカードのDeNA戦(横浜)にスライドされる可能性が高い。しっかり稼げる初登板がお流れになっては大誤算だし、以後の先発日が平日に移れば、経済効果はガクッと低下するかもしれない。

「黒田はメジャーで、タフな状況でも投げる経験を積んでいる。向こうは雨が降ったら何時間でも待つし、延長戦も決着がつくまでやる。ヤンキース時代の13年には雨で試合が約1時間の中断となったものの、首脳陣の反対を振り切って続投を志願、勝ったこともある」と、放送関係者は力説するものの、黒田がいくらタフだといっても今年は不惑。水を吸ったグラウンドはただでさえ故障のリスクが高まる。雨中に無理をしてケガでもしたら、黒田フィーバーも24年ぶりの優勝もすべて水の泡。チームの士気にも影響する。

 球団もファンは、スッキリ晴天で黒田が投げられるよう、てるてる坊主をつるすしかないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  2. 2
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  3. 3
    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

  4. 4
    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  2. 7
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  3. 8
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  4. 9
    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

  5. 10
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間