松山英樹も悲鳴…全米オープンが“異例尽くし”と化す理由

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 異例な点はまだある。今回のパー設定は70だが、総ヤード数は7200~7600ヤード。1番、18番は日替わりでパー4とパー5に変更される。コース内の木は15番グリーン奥の1本だけ。林間コースのような木陰はない。500ヤードを超える5つのパー4はスコアメークの鍵を握る。11番(537ヤード)、13番(534ヤード)、14番(546ヤード)は、全米オープンのパー4ホールでは最長の上位3ホールとなっている。

 さらにUSGAは難易度を上げるため、ローラーでグリーンをガチガチに固めている。

「強い風が吹いたら、練習ラウンドで使ったクラブや距離感は何の参考にもならない。グリーンでボールを止められないし、アンダーで回れる選手なんているのか? クレージーだよ」と、多くの選手たちは口を揃えているのだ。

■英国人に優勝チャンスか

 それにしても、なぜ主催者のUSGAはこれほど変わった「全米オープン」をやりたいのか。前出の吉川氏がこう解説する。


「欧米ではゴルフ人口が激減している。ロイター通信によれば、米国だけでも過去10年間で約500万人も減ったという。異例のセッティングなどで注目度を上げて、特に若い人たちがエキサイティングな試合を見て、ゴルフに興味を持って欲しいのです。もう一つは水不足の影響だと思う。ロサンゼルス近郊は水不足でコース管理に苦労している。フェスキュー芝は乾燥に強く、手入れに使用する水も少量で済む。費用の面を含めて、既存コースにもフェスキュー芝を普及させたいのではないか」

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