平昌、東京と続いても 22年冬季五輪は北京で“確定”の理由

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 22年冬季五輪招致のキーワードは「独裁」のようだ。

 当初22年五輪の招致レースには、ミュンヘン(ドイツ)、サンモリッツ(スイス)、ストックホルム(スウェーデン)、クラクフ(ポーランド)、リビウ(ウクライナ)、オスロ(ノルウェー)、アルマトイ(カザフスタン)、北京(中国)が興味を示していたが、財政面の問題などから次々に撤退。今月31日に行われる国際オリンピック委員会(IOC)の総会では、アルマトイと北京の一騎打ちとなった。

 北京に決まれば、18年平昌(韓国)、20年東京と、アジアで3大会連続の開催となる。アルマトイを有するカザフスタンは地理的には中央アジアの西端でも、ヨーロッパに属している。北京は08年に夏季五輪を開催している点もマイナス材料とみられている。

 しかし、米国のあるメディア関係者はこんな見方をしている。

「3年後に迫った平昌五輪は深刻な財政危機から日本との分散開催案が出たほど。競技関連施設の改修費高騰や選手宿舎などの問題点は今も解決していない。韓国経済の先行きも不安です。東京の新国立競技場だって、このままスムーズに着工、完成とはいかないでしょう。こういう状態を見てIOC委員たちは『資金を確保し反対意見を抑え、しっかり準備しろ』というのが本音です」

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