平昌、東京と続いても 22年冬季五輪は北京で“確定”の理由
ならば、アルマトイを有するカザフスタンと北京の中国はどうか。
「カザフは、石油、天然ガスなどのエネルギー資源や鉱物資源に恵まれカネはある。独裁国家で人権弾圧はあるものの、報道規制を含めて中国ほどじゃありません。そこへいくと中国はカザフ以上の独裁国家で、国の力で反対意見は封じ込めることができるため、五輪開催まで障害は皆無といっていい。人権という点では問題ですが、反対意見を抑え込むという点ではIOCにとっては頼りになるのです」(前出の関係者)
中国は「3億人前後の国民がウインタースポーツを始める。競技普及や用具の売り上げにも寄与する」と、IOC委員にアピールしているそうだ。
人権問題を抱え、首都北京は大気汚染や雪が少ないなどの点も懸念されている。株の下落も世界中の関心を集めているが、それでも22年五輪招致レースはすでに勝負あり、の様相だ。