実業家・北島康介が狙う 五輪アスリート界に“王国”の樹立

公開日: 更新日:

「チーム・コウスケ」の結成となった。

 24日、北京・アテネの五輪競泳で2種目2冠の北島康介(34)が社長を務めるマネジメント会社から、リオ五輪競泳400メートル個人メドレー金メダリストの萩野公介(22)とマネジメント契約を結ぶことが発表された。

 水泳を始めて4年後、アテネで2冠に輝く北島の姿を見ていた萩野は「幼い頃から憧れの存在だった北島さんと、このような形でご一緒できるのは非常にうれしく心強い。4年後は東京で五輪が行われるので、最高の結果が出せるよう、さらに頑張っていきたい」と抱負を語った。

 09年にマネジメント会社を設立した北島は、柔道60キロ級で五輪3連覇を達成した野村忠宏(41)とも契約している。マネジメント業の他に、自身のスイミングクラブや代官山の超高級アスリート施設の運営、ファッション雑誌、カフェ、デザインスタジオなど手広くプロデュースしている。昨年3月末には、トレーニング用具や知識を提供するアメリカ企業の日本法人代表取締役兼GMにも就任した。

 実業家として着実に歩み始めている北島は今後、4年後に控える東京五輪を見据えた選手の“青田買い”を進めるとみられている。来年3月に東洋大を卒業する萩野と同様、企業に属していない学生は狙い目で、リオの代表選手でいえば、早大に在学中の坂井聖人(21)、瀬戸大也(22)、渡部香生子(19)らの競泳選手がそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ