今季最悪6連敗…巨人先発に“原のムチ”で菅野も玉砕の危機

公開日: 更新日:

 オフに総額40億円とされる大補強をしたというのに、台所は火の車状態。開幕当初は菅野、山口、ヤングマン、メルセデスらで構成する先発ローテーションが、他球団にうらやまれた。それがこのザマである。

 育成が進んでいないのは今に始まったわけではないが、原監督の見通しの甘さを指摘する声も上がり始めた。

 宮本投手総合コーチが「無理させてごめん」と謝ったという山口の右肘違和感にしても、春先から中5日を強要し、コキ使った反動ともっぱらである。菅野が腰痛で抹消された際、先発ローテを支えたのが山口だった。今度はその山口が離脱し、逆の立場になった菅野は「(山口)俊さんが開幕からずっと頑張ってきてくれた。そういう時こそ自分の出番だと意気に感じて投げたい」と気合を入れていた。山口は11日か12日に復帰予定だが、完調ではないエースが、無理をせざるを得ない状況になっている。

 この日、巨人中日の3投手に完封リレーを食らい、今季ワーストの6連敗となった。2位DeNAも敗れ、首位陥落は免れたものの、3位広島にも1ゲーム差に肉薄され、首位の座は風前のともしびだ。残り44試合。手負いのエースは三つ巴の大混戦を抜け出す切り札になるか。あるいはパンクが先か。連敗地獄にどっぷりはまる原監督が危ない賭けに出る。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う