著者のコラム一覧
いとうやまねコラムニスト

サッカー、フィギュアスケート、ラグビーなどのコラムニスト。取材・構成・ライティングを担当した土肥美智子著「サッカー日本代表帯同ドクター 女性スポーツドクターのパイオニアとしての軌跡」が好評発売中。

南アフリカ国歌の「すべての民族の調和を目指す」熱き願い

公開日: 更新日:

 複雑な国歌は、複雑な国家を反映している。多様な民族とさまざまな問題を抱える国。それでも、代表選手と客席の国民が歌い上げる国歌からは〈すべての国民の調和を目指す〉という南アの熱い願いが聴き取れる。

 南ア代表には、長く国際大会の参加資格を得られなかった歴史がある。 世界的な批判を呼んでいたアパルトヘイトの影響だ。それでも、大陸全土に及んだ民主化の流れにより、90年代にはアパルトヘイト関連法や人種主義法を撤廃。94年にコサ族にルーツを持つネルソン・マンデラ大統領が誕生した。95年にはラグビーW杯を開催し、スプリングボクスは初優勝を果たすのである。

■初の黒人主将

 今大会では、黒人選手で初のキャプテンも誕生した。実は、南アはメンバーの半分を黒人にするということが大会前に取り決められていた。

 これについてキャプテンのシヤ・コリシが正論を述べている。その一部を紹介したい。

「メンバーの人種比率を変える以前に黒人居住区で暮らす貧しい子供たちに公平な教育機会を与える変革を進めるべきだ」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは