著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

「岡田メソッド」の本質は「考える力と状況判断力」にある

公開日: 更新日:

 2019年11月に日本代表はベネズエラ相手に1-4で敗れ、2020年1月にタイで開催されたU-23(23歳以下)アジア選手権ではグループリーグで敗退した。選手たちが、ベンチの森保監督からの指示を求めている姿勢に「監督にどうすると聞くのではなく、やってるのはお前らだろう」と苦言を呈した。

 面白いエピソードとしては、中国サッカー・スーパーリーグの杭州緑城の監督を務めていたときの話として、「中国人は失点すると靴ひもを結び直す。失点はオレのせいじゃないとアピールするのが狙い」と話して会場を笑わせた。

■高校選手権16強・今治東高の選手から出た言葉

 さて、岡田メソッドとは何なのか? 

「自立した選手の育成」を狙って「16歳までに系統立ててロジカルに指導」することにある。

 日本経済新聞のデジタル版によると「メソッドの中身を本にする気などまったくなかった。指導法はコーチその人に身につくものであり、マスターしたコーチが外に出て行って、広めてくれればいいと思っていた。この本を出したことで岡田メソッドが完成したとか、この本に書いてあることは絶対に正しい、とはつゆほども思っていない。メソッドというものは日々ブラッシュアップされ、更新されるものだから。原則には不易な部分もあるけれど、チームとして目指すスタイル、プレーモデルが違えば、原則にも違いがあって当然。本に書かれた内容を金科玉条のように扱わず、むしろ私の想像を超えた形で変化していくことは大いに期待しているところでもある」と出版の理由を述べている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑