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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

湘南MF斉藤未月はインターナショナルスクール出身の国際派

公開日: 更新日:

斉藤未月(湘南・MF・21歳)

「ようやく海外移籍が実現した」。来季から意気揚々とロシア1部のルビン・カザンにレンタル移籍する斉藤にとって、22日に千葉県・JFA夢フィールドで始まった東京五輪代表候補合宿は、貴重なアピールの場となる。

  ◇  ◇  ◇

 2019年U―20W杯(ポーランド)で日本代表の主将を務めた小柄なボランチは、もともと海外志向が強かった。というのも彼は幼稚園から小学校卒業までを湘南インターナショナルスクールで過ごした<国際派>なのだ。

「通っていたインターは英語がメイン。体育祭や文化祭も生徒が司会進行を担うなど、何事も自主的に取り組まないといけない環境でした。少人数制で上の学年と一緒の授業を受けていて、年齢は関係なく要求し合うのも普通だった。そこはサッカーをやる上でプラスになっています」

 自分からアクションを起こして外国人の中に入っていけるのは大きな強み。そこは森保一監督も重要視している点だ。

「東京五輪やA代表を目指すなら、自己表現や自己主張の能力は発揮してほしい。10、11月のA代表の活動に参加した東京五輪世代の7人(冨安健洋久保建英ら)はそういう力があったし、それが基準になる」と17日の会見でも語ったが、斉藤は彼ら以上の自己表現力を持っている。さらに統率力や強靱なメンタリティーもあるのだから、まさに鬼に金棒。<小さな巨人>は、金メダルを義務付けられる若き日本を救うかもしれないのだ。

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