緊急事態宣言拡大でも有観客 スポーツ界の露骨な商業主義
「(五輪開催に)多少の迷いがあったら全てに影響してくる。多くの人に希望を与えられるよう、最後まで頑張っていきたい」
東京五輪組織委の森喜朗会長(83)は12日、職員に向けての年頭挨拶でこう言った。
感染者は累計30万人を超え、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言は、11都府県に拡大した。
それでも森会長は立場上、「五輪に向けて頑張る」といわざるを得ないのだろうが、今のスポーツ界は異常だ。
■ラグビー、大相撲、マラソン…有観客で開催
11日の大学ラグビー選手権決勝(天理大対早大)が行われた国立競技場には大勢の観客がいた。緊急事態宣言下でのイベントは、最大5000人か収容率50%以下の少ない方に制限する決まりがある。しかし、政府は販売済みチケットには適用されないとの見解を出し、約1万1000人もが入場した。