著者のコラム一覧
後藤逸郎ジャーナリスト

1965年生まれ。毎日新聞大阪経済部次長、東京本社特別報道グループ編集委員などを経て現職。著書に「オリンピック・マネー 誰も知らない東京五輪の裏側」(文春新書)。

日本メディアによる「オリンピック礼賛」報道が増えていく

公開日: 更新日:

 五輪マークは「オリンピック・シンボル」と呼ばれ、世界で最も知られたエンブレムだ。オリンピックの憲法であるオリンピック憲章は、五輪マークなどのオリンピック資産の権利の所有者を国際オリンピック委員会(IOC)とうたい、許可を受けた者以外の使用を厳しく制限している。

 オフィシャルスポンサーにならない限り、たとえ報道機関だとしても、あのマークを使えない。

 しかし、そろそろ五輪マークの著作権を「パブリックドメイン」化し、人類の共有財産とする時が来たのではないか。新型コロナウイルス感染拡大下でのオリンピック開催強行にこだわるIOCの姿が、独占的な権利を保有する資格があるのかという疑問を膨らませている。

 実際、五輪マークをIOCが独占しているため、さまざまな弊害が生じている。たとえば、大会スポンサー以外の企業に所属する選手の壮行会や祝勝会も対外広報が禁止されている。正規スポンサー以外の宣伝となりかねないと、IOCは「待ち伏せ」を意味する「アンブッシュ・マーケティング」として排除している。職場の仲間は壮行会を開けてもSNSに投稿すら出来ない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状