著者のコラム一覧
澤章東京都環境公社前理事長

1958年、長崎生まれ。一橋大学経済学部卒、1986年、東京都庁入都。総務局人事部人事課長、知事本局計画調整部長、中央卸売市場次長、選挙管理委員会事務局長などを歴任。(公)東京都環境公社前理事長。2020年に『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)を上梓。YouTubeチャンネル"都庁OB澤章"を開設。最新作に「ハダカの東京都庁」(文藝春秋)、「自治体係長のきほん 係長スイッチ」(公職研)

小池都知事を北京冬季五輪に派遣するこれだけのメリット

公開日: 更新日:

 2カ月後の北京五輪に向けて、国際情勢がいよいよきな臭くなってきた。

 アメリカを皮切りに英・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドが相次いで外交的ボイコットを表明する中、岸田首相は難しい判断を迫られている。

 単純にボイコットを選択すれば、中国の逆鱗に触れる。だからといって、のこのこ政府関係者を北京に送り込めば、日米同盟にひびが入りかねない。2大大国である米中の狭間で、どちらにも義理立てができる日本独自の対応策が強く求められているのである。

 そこで俄然、注目されるのが、小池百合子東京都知事だ。小池知事は現在、令和3年第4回都議会定例会の真っ最中にある。所信表明の演説も本会議場での答弁も、1カ月前に入退院した人とは思えないほど意気軒昂、1カ月に及ぶ知事不在を散々批判してきた私が言うのもおこがましいが、元気そのものである。

 ここはひとつ、日本のためにひと肌脱いでもらい、小池知事に北京に飛んでいただくというのはどうだろう。

 荒唐無稽な話とは言い切れない。言うまでもなく小池知事は、閣僚でも政府要人でもない。小池知事は、東京2020大会を開催した都市のトップである。夏と冬の違いはあるが、北京五輪に招待されても何の不思議もないではないか。国家レベルの外交としてではなく、大都市間の交流の一環と位置づければいいのである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋