加藤未唯“失格騒動”乗り越え全仏混合V 父親が明かす「辛苦の愛娘に送った3通のメッセージ」

公開日: 更新日:

 人柄の良さは恩師も太鼓判を押す。その一方で、騒動直後の本人はひどく落ち込んでいたようだ。父の大貴さんがこう話す。

■ずっと泣いていた

「周囲の方から聞きましたが、その日はずっと泣き続けていたそうです。憔悴して食事が喉を通らず、夜も寝付けなかったとか。私はその翌日の夜に『お前は相手の失格を望むような選手になるなよ』とLINEでメッセージを送りました。決勝進出が決まった7日には、『一緒に失格処分を受けたスーチャディ選手(インドネシア)へのリスペクトを忘れちゃいけない』『アクシデントについて尋ねられても、相手選手を批判しちゃダメだよ』と。いずれも、『わかった』と返事が来ました」

 大貴さんは京都にある江戸時代中期(1848年)に創業した造園会社「植彌加藤造園」と「京都造園建設業協会」の会長を務めている。

「娘には昔から精神面のアドバイスだけはしっかりしてきたつもりです。私はテニス未経験だから、その部分しか教えられませんでした。私もメンタルが強い方だと思います。そうじゃないと今の立場でやってられませんよ(笑)」(大貴さん)

 加藤が失意の底から立ち直れたのは、父親譲りのメンタルの強さがあったからかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは