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釜本邦茂元日本サッカー協会副会長

1944年4月15日生まれ。京都市出身。早稲田大2年で日本代表入り。64年東京五輪に続いて出場した68年メキシコ五輪で得点王を獲得。銅メダル獲得の原動力となった。日本代表Aマッチ76試合75得点(B、Cマッチを含めると231試合153得点)。Jリーグ発足後はG大阪初代監督。98年に日本サッカー協会副会長。95年から参議院議員を務めた。

突然のがん宣告にも動揺なし「で、ステージはナンボでしょうか?」

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 この年の9月、大阪の帝国ホテルで「旭日中綬章受章記念祝賀会」を開催した。

 この祝賀会前に「口腔白板症」と診断され、終わってから手術を受けてがん宣告を受けたことになるが、いずれにしても祝賀会の時に決意した思いは、いささかも揺らぐことはなかった。

サッカーにすべてを捧げた人生が報われた。同時に支えてくれた人たちへの感謝の念が沸き起こった。これから先も日本のスポーツ、サッカーの発展のために何をすればいいのか、常に念頭に置きながら恩返ししていきたい。そのために骨身を削り、残りの人生を精いっぱい生きていきたい」

 22年になって体重減による筋力低下に悩まされ、周囲の人にご心配をおかけした。今は釜本ファミリーの温かくも厳しい叱咤激励を受けながら、筋トレに精を出している。夏が終わる頃には、はつらつとした「釜本邦茂」を見ていただきたいと思っている。

 がんの放射線治療に話を戻すと、こんなことがあった。途中で主治医に「死ぬで」と真顔で言われたのだ。(つづく)

(取材・構成=絹見誠司/日刊ゲンダイ

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