【ボートレース】工藤一彦さん(上)先に始めたのは競輪だが、やり始めたらボートははるかに面白い

公開日: 更新日:

「高校四天王」「土浦の怪童」「霞ケ浦の江川卓」。そう呼ばれた男がいる。阪神タイガースOBで猛虎日本一戦士の工藤一彦さん(67)だ。球界では数少ないボートファン。古巣の岡田阪神にエールを送りつつ、ボートレースの魅力を伝えようとペンをとった。

  ◇  ◇  ◇

 まず最初にタイガースについて触れたい。18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一。1985年に神宮、西武球場で吉田義男監督を宙に押し上げた記憶が岡田監督の胴上げシーンにオーバーラップし、思わずもらい泣きしてしまった。テレビに映る大はしゃぎのビールかけも、本当に懐かしく見させてもらった。

 15年ぶりに古巣に復帰した岡田監督が選手の野球脳にメスを入れ、タイガースの野球を変えたことがすべてだろう。指揮官としてベンチでどっしりと構え、プレーや戦況をじっと見る。これは選手に安心感を与え「この監督についていけば優勝できるぞ」という信頼感も生まれたはずだ。

 ひとつ年下の岡田監督とは野球だけではなく、一緒に酒を飲んだりマージャンをやったりした。OBが営む甲子園球場近くの居酒屋にはよく通ったが、岡田監督はまさに野球小僧。まだ現役なのに「オレが監督なら」とグラスを片手に用兵や戦術、駆け引きなどのオカダ野球を熱く語っていた。心底から野球が好きで、本当に野球をよく知る男。今シーズンの快進撃も何ら不思議ではなかった。

 さて、本題のボートレースについて書こう。現役時代から公営競技をたしなんできたけど、先に遊んだのはボートより競輪だった。

 当時は甲子園球場から南へ5分ほど歩いたところに甲子園競輪場があった(2002年廃止)。オフになるとなじみの喫茶店「N」に、息子さんが競輪選手だった島野育夫コーチ、弟のようにかわいがってくれた佐野仙好外野手、投球術を教えてくれた渡辺省三スカウトら競輪好きが集まってその日のレースを予想する。

 体が大きかったボクは「ぞう」というニックネームで呼ばれていた。ある日、佐野さんが「ぞう、ついてこい」と言う。玄人のみんなに比べて、ボクは全くの素人。ギャンブルにうとい選手はよく自分の背番号で買っていたから、ボクはいつも②⑥の1点買いだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐の大野智と相葉雅紀、二宮和也が通信制高校で学んだそれぞれの事情

  2. 2

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  3. 3

    秋には「ミヤネ屋」降板するのに…宮根誠司が今も「嫌いな司会者」でダントツのなぜ

  4. 4

    活動終了「嵐」メンバー「消える人」と「生き残る人」…“一番先行きが厳しい”のは?

  5. 5

    嵐が去った後に340万人のファンが向かう先…Snow Man、M!LKに次いで有力“不祥事グループ”「ACEes」に募る不安

  1. 6

    比大統領との国賓晩餐会で高市首相“謎テンション”…またまた動画で恥さらし批判殺到→大炎上!

  2. 7

    ゾンビたばこ羽月隆太郎が涙の激白 広島内で「関与は6人」「壮絶イジメ」「裏切り」【会見全文】

  3. 8

    5.30嵐「ラストコンサート」にラストスパート神対応 “高額転売”で話題になった「銀テープ」は後日ファンクラブ会員に送付へ

  4. 9

    2学年上の櫻井翔に諭されて堀越高校に進んだ松本潤のかけがえのない出会い

  5. 10

    「おい、オマエ、挨拶に来てねえよな!」納会の二次会でラーメンをすする牧田明久にお灸を据えた