横綱照ノ富士が「引退できないジレンマ」から解放される日…在位20場所で12回目休場の崖っぷち

公開日: 更新日:

「定年を迎えるのは来年7月。定年延長で再雇用なら5年間相撲協会に残れるが、部屋の運営責任者である師匠からは外れる。その際、後継者といわれる照ノ富士が取れる選択肢は2つ。他の親方株を入手して師匠の『伊勢ケ浜』株と交換するか、師匠の再雇用期間が終わるまで『照ノ富士親方』を名乗り、その後、株を継承するかです。前者は慢性的な株不足のために難しく、後者だと師匠が定年を迎える来年7月まで引退できない。横綱が引退後、しこ名で親方ができる期間は5年。株入手のメドが立たなければ、伊勢ケ浜親方の再雇用期間中に廃業に追い込まれますから」

 しかし、ここにきて潮目が変わったという。

「伊勢ケ浜親方が定年延長をしない可能性が浮上しているのです。ならば引退して『照ノ富士親方』となり、師匠の退職と同時に株を継承するだけで済む。師匠が再雇用で得られるはずだった5年分の給料は照ノ富士が面倒を見るつもりなのでしょう。それでも株入手の難しさとは雲泥の差ですよ」(前出のOB)

 悩みのタネだった親方株問題が解決となれば、あとは“後継者”だけ。それも大の里の躍進で何とかなるかもしれない。照ノ富士が重圧から解放されるのは、そう遠くはなさそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 大相撲と言えば、先場所限りで引退した貴景勝は、過去に2場所連続で「優勝に準ずる成績、優勝」しながら横綱になれなかった。いったいなぜか。貴乃花の元弟子だからなのか。日本相撲協会八角理事長を直撃すると、意外な答えが返ってきた。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態