トランプ大統領がメジャーリーグから日本人選手を締め出す日…「予測不可能なことでも平気でやる」と専門家
日本のプロ野球のような外国人枠
永久追放処分が解除される前の4月16日、トランプはMLBコミッショナーのマンフレッドと会談している。マンフレッドによれば、米国への入国制限を課すなど、トランプ政権の移民政策がキューバやベネズエラなど球界の外国人選手にどんな影響を与えるか話し合ったそうだ。
MLBにとって、キューバやベネズエラ出身の選手は各球団の主力でもある。移民政策が彼らに影響を及ぼすようなら打撃を受ける。
つまりトランプは外国人選手の規制をチラつかせつつ、マンフレッドにローズを恩赦しろと持ち掛けたのではないか。ディールというより、むしろドーカツに近いかもしれない。
だとすれば、自身も支持者の多くも「アメリカファースト」。支持基盤を強固なものにするためにも、今度こそ日本人選手を含めた移民政策をMLBに飲ませるディールを持ち掛けるのではないか。野球文化学会会長で名城大教授の鈴村裕輔氏がこういう。
「メジャーリーグにとって最も重要なのはいまの安定した収入、つまり入場料やテレビ放映権料です。ただ、メジャーの入場料は高騰し、家族による野球観戦が難しくなっているのが現状。ナショナルパスタイムであるはずのメジャーを家族で楽しめないのはけしからんなどと、例えば入場料に制約を設けることを示唆されたら、MLBやオーナーサイドは大きな痛手を被る。代わりに、日本のプロ野球のような外国人枠を受け入れることになったとしても不思議ではありません。とにかくトランプは常識で計れない。破天荒で予測不可能なことでも平気でやる人物ですから」
こういう鈴村氏によれば、「けれども、過去にMVPを獲得した選手は除外するなどと、大谷だけは対象から外そうとするかもしれません。まるで映画スターのようだと、ホワイトハウスでは執務室に入れたほど。ゴージャスだし、いいヤツだからなどと言い出しかねない」そうだが、さてーー。
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ところで、いまや本場米国でメジャーリーグの顔となった大谷だが、2028年ロス五輪に本人は乗り気でも「出場できない可能性」が高いという。いったいなぜか。どうして大谷は大舞台に立てなさそうなのか。その「3つの理由」とは。
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