クマ出没試合で大健闘、永嶋花音ちゃんはなぜ覚醒したのか? とにかくクラブを思いっ切り振っていた
初日は、午後組のトップスタート。2日目は6時30分から1組目。今年の日本女子アマ3位の桜井梨央ちゃんと2サムです。2日間ともアウト、インは各1時間40分のスピードプレー。クマの影響で無観客開催になりましたから、前日と同じような環境でスイスイ回れたのはラッキーでした。2日目が終わって通算8アンダーは首位に4打差。優勝も狙える位置につけたのです。
最終日は「スコアボードを一切見ないでプレーしよう」と2人で決めました。同伴者は、よくコンビを組む木戸愛ちゃん(35)に金沢志奈ちゃん(29)です。最終日も花音ちゃんはよく振れていましたね。平均飛距離は230ヤードくらいですが、この時は木戸ちゃんのドライバーとほぼ同じでしたから、240ヤード以上は出ていた。いつも一生懸命トレーニングをやっているのは知っています。ここにきてその成果が出たのか、それとも何か吹っ切れたのか、とにかくクラブを思いっ切り振っていましたね。
この時季は酷暑のためグリーンを硬くすることはできません。さくらちゃんのような飛ばし屋なら、距離が残る第2打や硬めのグリーンでもアイアンで止められますが、小柄でユーティリティーを多用する花音ちゃんには厳しい。最終日も6アンダーで回り、途中は一時、単独首位にも立てたのは、ソフトなグリーンのおかげです。
プロ4年目で覚醒した花音ちゃんの時代がここから始まります。