セDH制導入決定のウラに巨人の弱体化あり?「ずっと反対」の阪神岡田前監督の退任も追い風に

公開日: 更新日:

「19年に当時の巨人・原監督が日本シリーズでソフトバンクに4連敗した直後に『DH制で相当差をつけられている感じがある』と発言。オーナー報告の席でも『セもDH制を使うべき』と提言したが、一方的に主導権を握るような巨人のやり方にセ5球団が反発。当時の広島阪神が『DH制で10人野球になれば、レギュラーが1人増えるわけで、選手の年俸などコストがかさむ』と言った。

22年オフに就任した阪神・岡田監督が投手交代などの戦略性、妙味がなくなることを懸念し、『オレはずっとDH反対。監督が楽すぎる』と監督会議などでリーダーシップを取ったことで、さらに導入が遠のいた。セ5球団の本音の部分では『戦力が豊富な巨人に有利に働く』というのも大きな反対理由のひとつでした」

 制度の統一と国際化の流れに加え、今は巨人が弱体化。昨年こそ阿部新監督の下で4年ぶりのリーグ優勝を果たしたものの、今年は阪神に独走を許す体たらくだ。DH制を導入しようが、必ずしも有利ではなくなってきたこと。反対していた岡田監督が昨季限りで退任したことが、導入を加速させた。

  ◇  ◇  ◇

 巨人と言えば昨オフにソフトバンクから大型契約でFA移籍した甲斐だが、お世辞にも機能したとは言い難く、いよいよ正捕手の座も陥落しそうだ。おまけにチーム内では「エース戸郷の今季の不調の一因は甲斐」といった声まで上がっているという。いったいどういうことか。巨人で何が起きていたのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  1. 6

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 9

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    落合博満さんと初キャンプでまさかの相部屋、すこぶる憂鬱だった1カ月間の一部始終

  2. 2

    “芸能界のドン”逝去で変わりゆく業界勢力図…取り巻きや御用マスコミが消えた後に現れるモノ

  3. 3

    渡辺謙63歳で「ケイダッシュ」退社→独り立ちの背景と21歳年下女性との再々婚

  4. 4

    参政党は言行一致の政党だった!「多夫多妻」の提唱通り、党内は不倫やら略奪婚が花盛り

  5. 5

    悠仁さま「友人とガスト」でリア充の一方…警備の心配とお妃候補との出会いへのプレッシャー

  1. 6

    伊東市長「続投表明」で大炎上!そして学歴詐称疑惑は「カイロ大卒」の小池都知事にも“飛び火”

  2. 7

    大阪万博は鉄道もバスも激混みでウンザリ…会場の夢洲から安治川口駅まで、8キロを歩いてみた

  3. 8

    早場米シーズン到来、例年にない高値…では今年のコメ相場はどうなる?

  4. 9

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  5. 10

    米価高騰「流通悪玉論」は真っ赤なウソだった! コメ不足を招いた農水省“見込み違い”の大罪