セDH制導入決定のウラに巨人の弱体化あり?「ずっと反対」の阪神岡田前監督の退任も追い風に
「19年に当時の巨人・原監督が日本シリーズでソフトバンクに4連敗した直後に『DH制で相当差をつけられている感じがある』と発言。オーナー報告の席でも『セもDH制を使うべき』と提言したが、一方的に主導権を握るような巨人のやり方にセ5球団が反発。当時の広島や阪神が『DH制で10人野球になれば、レギュラーが1人増えるわけで、選手の年俸などコストがかさむ』と言った。
22年オフに就任した阪神・岡田監督が投手交代などの戦略性、妙味がなくなることを懸念し、『オレはずっとDH反対。監督が楽すぎる』と監督会議などでリーダーシップを取ったことで、さらに導入が遠のいた。セ5球団の本音の部分では『戦力が豊富な巨人に有利に働く』というのも大きな反対理由のひとつでした」
制度の統一と国際化の流れに加え、今は巨人が弱体化。昨年こそ阿部新監督の下で4年ぶりのリーグ優勝を果たしたものの、今年は阪神に独走を許す体たらくだ。DH制を導入しようが、必ずしも有利ではなくなってきたこと。反対していた岡田監督が昨季限りで退任したことが、導入を加速させた。
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巨人と言えば昨オフにソフトバンクから大型契約でFA移籍した甲斐だが、お世辞にも機能したとは言い難く、いよいよ正捕手の座も陥落しそうだ。おまけにチーム内では「エース戸郷の今季の不調の一因は甲斐」といった声まで上がっているという。いったいどういうことか。巨人で何が起きていたのか。
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