メガネを理由に指名漏れも…元ヤクルト古田敦也が偉大な捕手になれたワケ

公開日: 更新日:

 社会人1年目であり、捕手というポジションゆえ、国際大会の経験の少なさがマイナスにならないかという懸念がなかったわけではない。しかし、五輪直前のイタリアでの世界選手権で応武篤良(新日鉄広畑)と併用する中で、五輪本番も十分にやれると判断。古田の正捕手起用が固まった。ソウル五輪を含め、投手とは積極的にコミュニケーションを取っていた。投手たちも、抑えるためにいろんなことを考えてくれる捕手として、先輩、後輩を問わず信頼を寄せていたように思う。

 古田とは88年、89年の2年間しか接することができなかったが、リードを含め、野球に関する質問をよく受けた。当時の国際大会では、ストライクゾーンが日本と異なる上に、一人一人の審判にクセがあった。外角にボール1個分外れていてもストライクを取ることがよくあり、戸惑うこともあった。古田はそんな中で、事前に収集した対戦相手のデータに加え、試合の中で感じたことを踏まえながら、「こういう意図でこういうリードをしたのですが、どう思いますか?」と、意見を求めてきた。質問は的確で、意識の高さ、頭の良さを感じることが多かった。

 国際大会での適応力、対応力にもたけていた。代表選手といってもさまざまで、海外で一度プレーしただけで、その経験を生かしているなと感じる選手もいれば、そうでない選手もいる。海外遠征に行っても漫然と日々を過ごしていると、日本に比べて暑かったとか、食事がおいしかったという表面的な印象しか残らない。国際舞台で自身の最高のパフォーマンスを発揮するためにはどうすべきか、追求する意欲、意識があるかどうかが大切だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  3. 3

    巨人オーナーから“至上命令” 阿部監督が背負う「坂本勇人2世育成&抜擢」の重い十字架

  4. 4

    高市政権が抱える統一教会“爆弾”の破壊力 文春入手の3200ページ内部文書には自民議員ズラリ

  5. 5

    前橋市長選で予想外バトルに…小川晶前市長を山本一太群馬県知事がブログでネチネチ陰湿攻撃のナゼ

  1. 6

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網

  2. 7

    阿部監督のせい?巨人「マエケン取り失敗」の深層 その独善的な振舞いは筒抜けだった

  3. 8

    バタバタNHK紅白 高視聴率でも今田美桜、有吉弘行らMC陣は負担増「出演者個々の頑張りに支えられた」

  4. 9

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  5. 10

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」