メガネを理由に指名漏れも…元ヤクルト古田敦也が偉大な捕手になれたワケ

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 社会人1年目であり、捕手というポジションゆえ、国際大会の経験の少なさがマイナスにならないかという懸念がなかったわけではない。しかし、五輪直前のイタリアでの世界選手権で応武篤良(新日鉄広畑)と併用する中で、五輪本番も十分にやれると判断。古田の正捕手起用が固まった。ソウル五輪を含め、投手とは積極的にコミュニケーションを取っていた。投手たちも、抑えるためにいろんなことを考えてくれる捕手として、先輩、後輩を問わず信頼を寄せていたように思う。

 古田とは88年、89年の2年間しか接することができなかったが、リードを含め、野球に関する質問をよく受けた。当時の国際大会では、ストライクゾーンが日本と異なる上に、一人一人の審判にクセがあった。外角にボール1個分外れていてもストライクを取ることがよくあり、戸惑うこともあった。古田はそんな中で、事前に収集した対戦相手のデータに加え、試合の中で感じたことを踏まえながら、「こういう意図でこういうリードをしたのですが、どう思いますか?」と、意見を求めてきた。質問は的確で、意識の高さ、頭の良さを感じることが多かった。

 国際大会での適応力、対応力にもたけていた。代表選手といってもさまざまで、海外で一度プレーしただけで、その経験を生かしているなと感じる選手もいれば、そうでない選手もいる。海外遠征に行っても漫然と日々を過ごしていると、日本に比べて暑かったとか、食事がおいしかったという表面的な印象しか残らない。国際舞台で自身の最高のパフォーマンスを発揮するためにはどうすべきか、追求する意欲、意識があるかどうかが大切だ。

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