星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕
1次政権時は岩本好広さん、小松崎善久さんの2人が「乱闘要員」でベンチ入り。コトが始まると真っ先にベンチを飛び出すから、相手にも狙われていたらしい。他球団にも「乱闘要員」がいて、広島の高橋慶彦さんと長嶋清幸さんがそうだった。
俺が二軍暮らしをしていた1988年9月の広島戦では、相手の長冨浩志さんが落合博満さんに死球を当て、宇野勝さんに本塁打を打たれた後、今度は仁村徹さんにもぶつけて乱闘が勃発した。
高橋さんの後ろに逃げた長冨さんをめがけて岩本さんが突進。高橋さんが岩本さんにスパイクのまま蹴りを入れると、長嶋さんが加勢して飛び蹴り。岩本さんはユニホームがビリビリに破れ、血だらけになったと聞いた。今では考えられないが、昔はなりふり構わず立ち向かう若手がどのチームにもいた。