著者のコラム一覧
飯田正男阪神元スコアラー

1959年、群馬県生まれ。高崎商から内野手として1977年ドラフト5位で阪神入団。81年引退。翌82年から2024年に退団するまで43年間スコアラーを務めた。

【主力野手】森下は“天才型”で今岡誠訪に近似、近本の分析力はチーム随一

公開日: 更新日:

ホークアイを駆使

 ──前回、佐藤輝明金本知憲と攻め方が似ているという話がありましたが、2000年代で天才タイプといえば、今岡真訪がそうでした。

「その点で森下は、今岡に近いかもしれませんね」

 ──投手としても、読みづらい打者といえそうです。

「読みといえば、今のメンバーだと近本が一番だと思います。僕に聞いてくるのは『球種は何が多いですか?』ということくらい。ホークアイという映像分析システムを使って、自分自身で投手ごとに、真っすぐの回転がどのくらいシュート回転するのか、スライダー回転するのか、スライダーはどう曲がるか、何センチ動くのか、変化量はどうなのかといった点を研究、分析して打っていましたから」

 ──昨季は、打率.232と精彩を欠いた中野が、今季は2番で機能した。

「技術的なことはハッキリはわかりませんが、昨季は見ていて強く振ることを意識したことが逆に出たのかもしれないな、とは感じていました。ただ今年は結果が出ていますから。輝にしても今年はフルスイングしているようには見えませんが、もしこの打ち方で結果が出てなかったら、周りからもっと振れと言われているかもしれません」

 ──今季は大山悠輔の5番がハマりました。

「悠輔も春先はあまり結果が出ず、本塁打は減りましたけど、出塁率も高いし、いいところで打っていますよね。以前は打てずに自信がなくなっていた時期もありましたけど、そういうのを克服して今がある。近本からこの悠輔までの1~5番は文句のつけようがないですよ。しかも、5人中4人がドラフト1位。スカウトの眼力も素晴らしいと思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  3. 3

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  1. 6

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  2. 7

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  4. 9

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  5. 10

    侍J井端監督 強化試合メンバー発表の裏に「3つの深謀遠慮」…巨人・岡本和真が当選のまさか

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル