NPBピッチクロック導入検討のウラに大谷翔平、ダル、菅野らメジャーリーガーからの強烈圧力
侍戦士から続々と上がる導入要望、大谷は「世界と勝ちたいなら…」
侍ジャパンはこの未体験ルールに対処すべく、NPB組の投手はサイン伝達用のピッチコムの送信機は装着せず、受信機のみを装着。公式戦と同様、サイン出しは捕手主導で行った。アドバイザーを務めたダルビッシュ(パドレス)は、「日本の捕手は打者の表情であったり、スイングの動きで配球を決めていくというところがある。それとピッチクロックってすごく相性が悪い」と言っていた。公式戦では機器を使用したサインのやりとりはできない。
侍ジャパン経験のある球界OBが言う。
「捕手は、投手がサインに首を振った場合に備えて、ピッチコムに加え、手の動きなどで球種を伝達するなどしたが、苦肉の策だったのは否めない。ピッチクロックもピッチコムも、『慣れれば問題ない』と選手は口を揃えています。ただでさえ米国、中南米諸国との実力差が鮮明になる中、『ルールに慣れるための時間がもったいない』というわけです」
BCリーグが今季から一部公式戦で導入するが、2年後の28年にはロサンゼルス五輪が行われる。五輪でもピッチクロックが採用される可能性はある。
日本人メジャーリーガーからも、NPBでの導入を求める声が相次いでいる。
大谷翔平は「見てる方はもちろん楽だとは思う。ファンの人たちにとってはあった方がいいんじゃないかなとは個人的には見てて思う」としたうえで、こう私見を述べた。
「必ず導入しなければならないということもないですし。世界で勝ちたいなら導入するべきだとはもちろん思いますけど、『我々は我々の野球をするんだ』って思っているのなら、別に変える必要ないのかなと思う」
ダルビッシュも、ピッチクロック、ピッチコムが侍ジャパンの落とし穴になりかねないと危惧。宮崎合宿中に投手、野手に対応策を実演を交えてレクチャーしたほどだ。菅野智之、菊池雄星も導入を後押ししている。
「NPBや侍ジャパンは、大谷が珍しく『ピッチクロックを導入すべき』と提言したうえ、世論も導入に好意的な流れになっていることに戦々恐々としている。ピッチクロックの問題をスルーして、ロス五輪や、29年か30年に予定されている次回WBCで大谷らメジャーリーガーにソッポを向かれたら、日本代表は総崩れになりますからね。NPBと12球団が本気で導入に向けて動くかどうかはともかく、重い腰を上げざるを得ない状況なのは間違いない」(パ球団関係者)
海の向こうからの強力な“圧力”が、ガラパゴス状態から脱する契機になるのか。


















