パソナ迎賓館で竹中平蔵が寄り添う和服女性

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 それからまもなく、竹中が音頭をとって、「筝曲家 西陽子を応援する和歌山人の会」がつくられ、竹中は西を「公私ともに応援してきた」のである。

 2009年2月には、中国の上海日本総領事館の招きで、竹中が経済問題について講演し、西がコンサートをやった。以来、「経済講演と琴リサイタルという風変わりなコラボ」が毎年の恒例行事になってきたとか。

 上海のコンサートでは、パソナグループ代表の南部もからんだ。南部の長女がステージに上がって、西の傍らでフルートを吹くという一幕があったのである。

 著者の森は「日ごろの仁風林パーティでは挨拶を済ませるとすぐにいなくなる竹中が、ふだん司会役を務める南部に代わり、彼女(西)につきっきりでマイクを握って進行役を果たした」と書いている。

 この本に詳述されているように、南部が一番親しい政治家は安倍晋三であり、官房長官の菅義偉とも近い。

 2010年9月13日付の本紙は「木村剛よりもっと悪い竹中元金融相の大罪」という大見出しの記事を掲載し、「国会招致の動きも」と報じているが、パソナ人脈を探れば「大罪」はさらに明らかになるだろう。★★★(選者・佐高信)

【連載】週末オススメ本ミシュラン

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