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「ホッピー文化論」ホッピー文化研究会編

 愛好者の間で長年飲まれてきた「ホッピー」。焼酎に自分好みの量を注いで割って飲むための「割り物」としての存在でありながら、その愛好者は長年絶えることがない。本書は、そんなホッピーを巡る物語を、ホッピーを愛する6人からなるホッピー文化研究会が考察したもの。

 本書によれば、ホッピーは人が集まれば瓶ビールをそれぞれのコップにつぎ合い、乾杯し合う「とりあえずビールの文化」とは対極の場に存在する。よくよく観察してみれば、大衆酒場ではお馴染みのホッピーも、結婚式や葬式など大勢の人たちが改まった服装で行き交う場では全く姿を見せない。

 これは、自分好みに割って飲むホッピーが、社交のためにお酌をし合う場にそぐわないからだと指摘。気取ることのない場で、ネクタイを緩めて飲みたいという欲求に、ホッピーは素直に応え続けてきた。

 気さくなひとり飲みの場にふさわしい、孤高の酒の友としてのホッピーの存在が浮かび上がってくる。(ハーベスト社 1200円+税)

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