「ホッピー文化論」ホッピー文化研究会編

公開日: 更新日:

 愛好者の間で長年飲まれてきた「ホッピー」。焼酎に自分好みの量を注いで割って飲むための「割り物」としての存在でありながら、その愛好者は長年絶えることがない。本書は、そんなホッピーを巡る物語を、ホッピーを愛する6人からなるホッピー文化研究会が考察したもの。

 本書によれば、ホッピーは人が集まれば瓶ビールをそれぞれのコップにつぎ合い、乾杯し合う「とりあえずビールの文化」とは対極の場に存在する。よくよく観察してみれば、大衆酒場ではお馴染みのホッピーも、結婚式や葬式など大勢の人たちが改まった服装で行き交う場では全く姿を見せない。

 これは、自分好みに割って飲むホッピーが、社交のためにお酌をし合う場にそぐわないからだと指摘。気取ることのない場で、ネクタイを緩めて飲みたいという欲求に、ホッピーは素直に応え続けてきた。

 気さくなひとり飲みの場にふさわしい、孤高の酒の友としてのホッピーの存在が浮かび上がってくる。(ハーベスト社 1200円+税)

【連載】週末に読みたいこの1冊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  2. 2

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も

  3. 3

    『ひよっこ』再放送記念、神回「ビートルズがやって来る」再録

  4. 4

    骨折で入院中ですが…ブラジルに惜敗した森保Jを巡る一部炎上報道で心が痛い

  5. 5

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  1. 6

    男子バスケ日本代表に激震、ホーバス監督“解任”の真相…過去には八村塁と確執も 

  2. 7

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  3. 8

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 9

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  5. 10

    村上誠一郎前総務相が高市政権バッサリ!「これが本当に保守政治なのか」…突きつけた自民「立党宣言」との乖離