「ダークツーリズム」井出明著

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 ダークツーリズムとは、人類の悲しみの記憶を巡るという新しい旅のかたち。国内外の被災地や戦地を訪ねてきた著者の旅を紹介しながら、ダークツーリズムとはどういうものかを伝える入門書。

 まずは、毎年700万人以上が訪れるという人気の観光地・小樽へ。19世紀末の外国貿易の拠点港として栄えた小樽には遊女が集中した。そうした性労働の悲しみから、同地生まれの小林多喜二に見る下層労働者の苦しみ、旧陸軍の秘密基地跡、多くの犠牲者を出した旧手宮鉄道の爆発事故(1924年)現場などを巡る。

 著者は小樽が持つ近代の悲しみの記憶に核心的価値を感じるという。その他、西表島や水俣、インドネシアなどの旅が、土地の全く違う姿を見せてくれる。

(幻冬舎 820円+税)

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