「凶暴老人」川合伸幸著
平成28年までの10年間で、暴行によって検挙された高齢者は2倍以上に増えているという。
本書は、認知科学の第一人者が、高齢者がキレやすくなる背景を分析しながら、加齢による認知機能の変化について解説したテキスト。
高齢者が怒りやすくなる理由には、前頭葉の働きの低下が関わっている。前頭葉は、思考・判断・計画・抑制など合理的判断を下す司令塔のような働きを担う。加齢とともに、この「抑制機能」が低下し、認知症や脳の縮小などに関係なく、「しようとしたことを抑えるのが苦手」になったりする。抑制機能の低下は、自動車のペダルの踏み間違いにも関与しているという。さまざまな実験結果を提示しながら、老いと認知機能の関係を解き明かし、その改善方法を伝授。
(小学館 780円+税)


















